連休明けに病院へ。差し戻した歯は思ったよりも経過順調。このまま化膿せずに月日を過ごせば歯は元通りになるとの事。
あなたも私も半分諦めていただけに、少しの希望が。
ただ、神経は駄目になっているのでその治療が今後の予定。食事も、何とか上手に噛み分けが出来ているようなので、そこは安心。
とにかく…あの血だらけの状況を目の当たりにすると冷静ではいられないのが現実でした。歯が唇に入り込んだのかもしれない、歯を飲み込んだのかもしれない、一瞬にして頭の中は次から次へと色々な事を予想しすぎて真っ白に。
『歯が唇に入り込んだ状況ならば、外科的手術?こんな小さな子供に麻酔は大丈夫?縫い合わせた箇所は見た目はどうなる?もしも歯を飲み込んでいたならば、自然に排出されればいいが、もしもその間に何らかで歯が内蔵を破って色々と傷つけてしまったら…』
当時、私の頭はそんな事を考えたのです。
だからどこへ連絡すべきなのか、どの病院へ行くべきなのか分からなくなり、119番へ連絡をしたのでした。
あなたがお休みだったので救急車は不要と思い、その事と弟君の状況を話すと、休日診療を紹介されたのです。
そこは受入れ不可能で、次に赤十字病院と大学病院を紹介。赤十字病院も受入れ不可能、最後の最後で口腔外科のある大学病院へ行く事に。
大学病院の先生とやり取りをしているうちに歯を発見出来たので、あの一瞬で予想していた不安は解消されつつも、今度は…
『復元出来なかったら次に生える迄は大丈夫なのか?顎の発達や歯並び、永久歯には影響ないのか…そもそも永久歯はちゃんと生えてくるのか…』
そんな不安ばかりが頭の中は一杯になるのでした。